ジーナ・ガーション代表作
バウンド
1996年アメリカ
1996年サンダンス国際映画祭
ヴェネチア国際映画祭
ロンドン映画祭出品作



スタッフ
監督・脚本・製作総指揮:アンディ・ウォシャウスキー 
ラリー・ウォシャウスキー
製作:アンドリュー・ラザー
ステュアート・ボロス
共同製作:ジェフリー・サドジン
撮影:ビル・ポープ
プロダクション・デザイナー:イヴ・コウリー
アート・ディレクター:ロバート・ゴールドスタイン
アンドレア・ドパソ
編集:ザック・スタンバーグ
衣装デザイン:リジー・ガーディナー
音楽:ドン・デイヴィス

キャスト
ヴァイオレット:ジェニファー・ティリー
コーキー:ジーナ・ガーション
シーザー:ジョー・パントリアーノ
ミッキー:ジョン・P・ライアン
ジョニー・マルゾーニ:クリストファー・メローニ
ジーノ・マルゾーニ:リチャード・サラフィアン
シェリー:バリー・キヴェル
ルー:ピーター・スペロス



エレベーターの中で出会う、コーキー(左)とヴァイオレット(中央)。右はマフィアのシーザー ストーリー

5年の服役を終えて仮釈放されたコーキー(ジーナ・ガーション)は、マフィアのビアンキーニに雇われてアパートの部屋の中を工事する仕事を始めます。そのアパートのエスカレーターで、コーキーの工事してる隣の部屋に住むマフィアのシーザー(ジョー・パトリアーノ)の女のヴァイオレット(ジェニファー・ティリー)と出会います。

それからバイオレットのことが気になるコーキー。ある日ヴァイオレットはビアンキーニに、水道管に落ちたピアスを拾うように(拾うのはコーキーだと知ってて)頼み、コーキーはヴァイオレットの部屋に行きます。
水道管を外したりしてるあいだもコーキーはヴァイオレットが気になってしょうがない様子で、結局ヴァイオレットに誘われてソファでいいムードに!コーキーがヴァイオレットを押し倒したとき、シーザーが帰ってきます。

シーザーはヴァイオレットの浮気現場だと気付いて一瞬怒るけど、一緒にいるのが女であるのを見て安心します。その時はそれで別れる二人だけど、結局後でまた会ってやってしまいます(笑)。

数日後、シェリーがマフィアの金をごまかしたということでヴァイオレットの家で拷問を受けます。ヴァイオレットは嫌気がさして、コーキーにシェリーがごまかした200万ドルを奪って二人で逃げようと相談をもちかけます。
最初は断りかけたコーキーも、マフィア内の人間関係を利用してシーザーに罪をなすりつけて金を奪う計画を思いつきます。

完璧に見えた計画も、意外にしぶといシーザーが金の奪回計画を立てはじめてから崩れてきます。コーキーがからんでいること、ヴァイオレットとコーキーの関係もバレて、コーキーはシーザーにつかまるけど!?けどいろいろあるんだなぁこれが(笑)




コーキー コーキー(ジーナ・ガーション)

ショーガール」でのトップダンサーの演技で一躍有名になったジーナ・ガーションは次にバウンドでレズの男役であるコーキーを演じることになります。
このコーキーは筋肉もあってたくましくって、皮ジャンが似合って工事をするような男顔負けなタイプで、ショーガールでのクリスタルと大違い。

クリスタルはロングのパーマ、化粧バリバリでネイルアートもものすごくって、めっちゃ着飾って男引き連れてまさに女王様ってかんじ。個人的にはどっちかというとレズの女役の気があるくらいの勢いでした。
それに比べてコーキーは、ばっさり切ったショートヘア、ネイルアートどころか爪も短く切ってメイクもしないし、作業服とか皮ジャンでピックアップ(っていうの?あの車…)を自分で運転します。

最初コーキー役の話がきたときは回りから反対意見も多かったらしいです。間に2本ほど映画あるとはいっても、ショーガール‘95年でバウンド‘96年、1年しかたってないのにあまりにもイメージが違うから…。
けどジーナ自身がコーキー役を気に入ってひきうけたらしい。そりゃこの役は気に入るわぁ、絶対かっこいいもん!ジーナがどうとかの前に、バウンド見てコーキーをかっこいいと思わない人(特に女の人で)は少ないはず。やっぱああいう男顔負けなキャラってのはそれだけでかっこよく見えるもんやし。

クリスタルの完全な女らしいモデル体型から、連日ジムに通ってスパーリングをしてコーキーの筋肉質な体に変えたとか…。相手はあのボブ・ディランだそうです。

コーキーがレズだということで、実際にレズバーに行ってレズを観察したってのも有名な話。(余談やけど、絶対バーでモテてたやろうなぁ…)コーキーは腕や体にいっぱいタトゥー入れててめっちゃかっこいいねんやん。実際ヴァイオレットがコーキーを誘うシーンも、コーキーのタトゥーの話から始まって誘ってます。二人がケンカしたときにヴァイオレットがコーキーのタトゥーもバカにするシーンもあり。

でも実は最初コーキーは別にタトゥーをしてる設定なんかじゃなかったみたいです。ジーナがレズバーで見た人の中で、タトゥーをしててすごくかっこいい人がいたみたいで、ジーナ自身がタトゥーの案を出して、コーキーはタトゥーだらけになったらしい。

けど、弱いですコーキー(笑)ほんま弱い!もうちょっと見せ場あってもいいやん!ってくらいほんま弱い!ヴァイオレットのピンチに助けに行こうとしてもちゃっかり捕まるし、最後の最後にお金をおとりにしてシーザー(マフィア)をやっつけようとしてもちゃっかりやられるし…。

所詮筋肉あっても女だから力は弱いんかな。。。けど、それにしてももう2,3発シーザー殴ったり蹴ったりするくらいの抵抗してもいいんちゃう?って思う。一方的にやられすぎ!



ヴァイオレット ヴァイオレット(ジェニファー・ティリー)

ごめんなさい、ジェニファーティリーのバウンド以外の映画見たことありません(笑)でも「あなたの心には何が残りましたか?」の木曜洋画劇場の木村奈保子さんいわく、「とってもおちゃめな天才俳優」だそうで。シリアスからコメディまで幅広いそうです。「ブロードウェイと銃弾」でアカデミー助演女優賞にノミネートまでされたみたい。

実際バウンドで私ジェニファーティリーにもホレました。役としてはコーキーのほうがインパクトあるから印象には残ると思うけど、見せ場の多さ、したたかさ(笑)とか、ヴァイオレットのほうが実はすごいんじゃないかって気がしてきたくらい。

ジーナガーションは「バウンドで最後に笑うのは私」みたいなこと言ったらしいけど、私から見たら最後に笑うのはヴァイオレットに見えるかも…。
よくよく映画見てみると、ヴァイオレットののしあがり人生(?)ってかんじするねん。5年前何もなかったヴァイオレット(このへんは話に出てくるだけでシーンとかはないけど)がシーザー(マフィア)と「All part of the business(つまりある意味住み込みの援交)」で一緒になってからいい暮らしをして、金を盗めるチャンスが来たらコーキーをつかまえて計画をたてさせて、盗もうとする…ってふうにも見えないこともないねんけど。

もちろん映画ではヴァイオレットとコーキーはほんと愛し合ってることになってるけど、結果的には同じことやし(笑)それにあのヴァイオレットのしたたかさはほんま脱帽!おそろしややわ、ほんま。

最初見たときは「この人しゃべりかたなに!?」って焦ったけど。小声のかすれ気味で、ずっとセリフっぽい変な怪しげなかんじでしゃべってて、慣れるまで私は時間かかった。
けど見なれるとこれがめっちゃいいねん!

最初はシーザーに対してきちんとお世話したりして「いい女です」ってかんじやのに、最後コーキーとの関係がバレてお金のこともバレて、開き直ってシーザーとケンカするシーンはかっなりの見モノです。ずっと淡々としたしゃべりかただったあのヴァイオレットがこんな声でこんなしゃべり方でこんなこと言うなんて!ってかんじです(笑)
そりゃシーザーも焦るわ。

ジェニファーティリーはアカデミー賞ノミネートされた「ブロードウェイと銃弾」での役と同じくらいヴァイオレットは気に入ってるらしいけど、実際のところコーキー役にめっちゃホレてたらしい。コーキーがやりたかったそうです。
ジェニファーティリーがコーキーで、ジーナがヴァイオレットなバウンドも見てみたい気はするけど、やっぱジェニファーティリーはヴァイオレットでしょうって私は思うわ。てか客観的に見てあたりまえやわ(笑)
でもこれも私個人の意見やけど、やっぱ本当にかっこいい役はコーキーじゃなくヴァイオレットやと思うけどなぁ。



壁に手を当てるコーキー。かなりポイント。 映画全体の雰囲気

ウォシャウスキー監督のデビュー作です。ウォシャウスキー監督といえばマトリックス。マトリックスは原作ゲームとはいえ、勝手にこの2つの映画の雰囲気に共通点があると思うのは私だけ??

まず気付いたのが、情景描写は最小限に抑えられてます。てかほとんどない。人物が歩いてるとことかはともかく、やたら人物しかうつってない気が…。それが逆に人物の存在感浮き出さしてると思うけど。

色も少ないです。主に黒とかグレーってかんじ。かと思ったらヴァイオレットが真っ赤なドレス着てきたり、白い便器に血とか白いペンキの上に血とか、色に対するこだわりがところどころあるような気がするねんけど。

色が少ないってのと描写ないってのがやたら周りが無機質に見えるねん。これはマトリックスでも感じた。周りがニセモノで全部ウソだったっていう無機質な何もない雰囲気と似てたような気がして。ひたすら強調されるのはシーザー達マフィアとヴァイオレットとコーキーと、お金だけってかんじです。

あとこの映画の私が勝手に思うポイントは電話。そういえばマトリックスもポイントは電話や(笑)

ヴァイオレットがコーキーのたてた計画をしてるあいだ、コーキーは隣の部屋でお金を持って待機してるんやん。スキを見てヴァイオレットはコーキーに電話したりして(結局これが原因で計画がバレてしまうわけだけど)、一番印象深いシーンはヴァイオレットが「もうすぐ(計画が)終わる(成功する)」ってことで「It’s over」って言って、その後「I wanna tell you something」って言うんやん。コーキーは隣の部屋で、「I know,it’s why I’m still here」って言って、二人が壁ごしに手を合わせるってシーン。これはバウンドの中でもかなりの見所シーンやと個人的に思うねん!

そこで出てくる壁が、かなりいい存在やと思うねんけど!電話と壁に対しては描写もおしんでない気がする。最初コーキーとヴァイオレットが仲良くなる前から壁ってのはいいかんじやって、ちょこちょこ意味深に登場してます。

ヴァイオレットの家の寝室の壁がコーキーの壁の裏になるわけやねんけど、そこの壁紙は白?灰色?っぽい無機質な模様で、シンプルでかっこいいねん。コーキーの部屋(正確にはコーキーの仕事(工事)現場)は誰も住んでないから何もなくて殺風景で、壁紙もところどころはがれてるねんけど、赤地になんか花の絵の壁紙やねんやんか。(上の画像)
最初「逆ちゃう?」って思ってんけど、よく考えると、ヴァイオレットが壁に手をあててコーキーもあてる、つまりシンプルな壁紙→コーキー、花柄の壁紙→ヴァイオレットってふうに見えてくるねん。

この壁はほんま、意味深やと思います。かなりポイント。



コーキーとヴァイオレットとお金 セリフ

このバウンドにはかなり名ゼリフが多いです。これもポイントかも。名ゼリフってか、やたら記憶に残るかな。インパクトあるってことやと思います。

ちょこちょこあげていくと、
Like part of me,part of you
(ヴァイオレットがコーキーに言ったセリフ。字幕は「私の中にあなたがいる、私の一部のように」だったような…。確かこんなかんじ(笑)オープニングでもこのセリフは流れます。)

It's why I'm still here
(上にも書いたけど、コーキーがヴァイオレットに言ったセリフ。なんでこれがそんな重要かというと、「裏切る・裏切られる」ってのもこの映画のポイントでもあるから。コーキーが5年服役したのは昔の相棒に裏切られたから。コーキーはヴァイオレットのこと好きでも、最初出会ったばっかりのヴァイオレットから盗みの話を持ち出されたときは「こういうことはよほどの信頼関係がないと」って断ろうとすらしたくらい。コーキーは先にお金を持って隣の部屋で待機してて、ヴァイオレットがシーザーに濡れ衣をきせるのに成功したら計画は終わるわけやけど、その前にコーキーがヴァイオレットを裏切って逃げたらそれで終りでもあるやん。ヴァイオレットはコーキーがまだ隣にいるか不安で電話したりするねんけど、「私からは裏切らない」ってコーキーは言うねん。んで最後のセリフが↑これってわけ。)

All part of the business
(キレたヴァイオレットがシーザーに言ったセリフ。あんたと今までつきあってたのは全部仕事としてだったのよという意味で。シーザーが同じセリフを以前使ったのにかけてめっちゃ皮肉ってる。)

Everything you couldn't
(↑の後ヴァイオレットがシーザーに言ったセリフ。怒ったシーザーがコーキーに「あれは俺のヴァイオレットじゃない、あいつに何をした」って言った後、ヴァイオレットに「何をされた!」って怒鳴ったらヴァイオレットはこう答えた。さすが…)

Me neither
(コーキーがヴァイオレットに言ったセリフ。個人的に好きなセリフ。なんでこれがそんなインパクトあるかというと、ある意味ネタバレになるから伏せておきます。笑)



待ち伏せてシーザーを狙うコーキー ジーナ

さてここまでさんざん映画とかジェニファーティリーのこと書いたから、ジーナのことも(笑)個人的にショーガールのジーナのほうが好きとはいっても、ノエミを食いすぎて1人勝ちってかんじで、逆に釣り合いとれてなかったかんじやったからなぁ。バウンドのがジェニファーティリーと対等に目立ててる気がしてバランス的には好きです。

けど出番少ない!前半はともかく、後半ほとんど出てこないし、やたら弱いし。木村奈保子さんは「主役のジーナ・ガーションは…」ってしゃべってたけど、主役はジェニファーティリーだと思うねんけど。(実際キャストを見たらジェニファーティリーが先に名前書いてあるのがほとんど)

それでも、画面に出てきたときのジーナの存在感はやっぱすごいです。何もしてないのに!まあ役のせいってのも多分にあるとは思うけど、実感したのがエンディング直前。それまでヴァイオレットがいい場面ばっかとって、最後コーキーのとこに歩いてくるねんけど、それを待ってるコーキーがチラっと写ったときやったかな。

あとやっぱりがいい〜。あぁホレる。めっちゃいいですこの映画(笑)

バウンドオフィシャルホームページ



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